燃ゆる女の肖像

BGMほぼ無音、セリフ無しからの迫力ある謎のアカペラ劇中歌が不気味で素敵です
あの謎の女祭り何?やばい草売ってるっぽいしなにこわい…

女性監督だそうです
劇中作の絵画を描くのも、監督が見つけてきた女性画家で、ジブリで働きたくて日本語の勉強もしていたそう
彼女の普段の作品も怖かわいくてよき

作中作は、線画の段階でもエロイーズって分かるくらい似てた
一見似ているのに全く本質を捉えていない絵の表現に感心して見てました

そして召使いのソフィ(ルアナ・バイラミ)、なんとなくミッサマのピューみがあります…これ昨今の売れる顔の系統では?

パジャマ女子会(と表現していいのか分からないけど)、若草物語の安っぽい感じ(失礼)よりめちゃくちゃに女子会!打ち解けてる様子の女の子たちがとてもとても良かった…

男に振り回されている女たちの物語のはずなのに、不自然なほど男の存在を感じないのが良い
男がいないので安心して診られる…

演出上の赤ちゃんの使い方がえぐくて…女性っぽい容赦なさを感じました
もし男性監督ならこの演出は敢えてやらないのでは?
やったとしても上辺っぽくなりそう

私事で恐縮ですが、この映画を見た帰りの電車で隣の席の男に執拗に絡まれ、ホームでは「日本語の先生になってほしい」と外国人男性に追いかけられ、最寄り駅でも別の男に絡まれて延々着いてくるから、家バレしないよう迂回しまくって家にたどり着くまで3倍かかり、せっかくの女性映画の余韻がぶち壊しになったので、元気が有り余ってる男性はこの映画のあの絵のように即燃やせ!!!!という気持ちになりました

ところでこれ、ストーリー展開自体は特に目新しくは無いと思いましたが、もしこの画家が男性だったら、母親が「嫁入り前の娘にー!!」ってブチギレて死刑ではい終了〜なだけの話なのに、画家が女性だから「美しい!」「純愛!」みたいなレビューになるの、それはそれで不思議です

近年の過剰なLGBTや人種差別への反応には過渡期を感じます
何十年後には全てが普通になるのかな無理かな

「友達不細工なの〜〜〜wwww」って爆笑するママを、ほっこりシーンみたいに仕上げてあるけど、LGBTは相当丁寧に描いてるのにルッキズムの雑な扱いはいいのかよ!

肖像画が気に入ったら嫁に行くとか、アプリの加工詐欺どころの騒ぎじゃないですね…

フランス節全開の絵画的映画でした

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