デューン/砂の惑星

数多くのクリエイターに影響を与えまくった伝説のSF小説の映画化作品。
宇宙を支配する力をもたらす「スパイス」を巡るアトレイデス家とハルコネン家の戦いを描いた貴種流離譚。

【感想】
面白くない!笑
登場人物が多いけど尺が足りてないせいでメインキャラですら全然掘り下げられてないし当然感情移入もできない。
ていうか心理描写や劇中のイベントの説明をほとんどモノローグで済ましとる…
悪い意味でテンポ良すぎてまるで歴史の教科書でも読んでるような気分になります。
あと原作通りなんだろうけど絵面がマヌケ。戦闘服は鼻チューブだしシールドは寒天だし目ぇ真っ青だしどう足掻いてもビジュアル的にヘンテコになっちゃうよなー。
そして戦闘シーンのダサさは絶品。攻撃時の謎の掛け声とか意味不明すぎて一昔前のコント番組なんかでありそうなシュールさ。

手に汗握るアクションアドベンチャーというより神話的な英雄譚や独特の精神世界を表現したかったんだろうけどうまくいってない気がするなぁ。
イレイザーヘッドやエレファントマンのラストはもう「哲学!」って感じで凄まじかったけどこれはイマイチでした。
監督に編集権が無く意図した作品に仕上げられなかったそうなのでそこは気の毒だけど。
ドラッグカルチャーやスピリチュアル方面に造詣があると楽しめるのかなぁ。
個人的な見どころはカイル・マクラクランの美しいお顔と「浮遊するデブ」。ポウルとハルコネン男爵は好き。
デヴィッド・リンチのファン的にはやたらと凝った美術と随所に散りばめられた気持ち悪さを楽しむしかないんでしょうか?

正直なところ本編よりネットで調べた製作の経緯の方が面白かったです笑。「ホドロフスキーのDUNE」は楽しめるかな?

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