ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん 劇場版

【やんわりネタバレあり】

《家族愛、ボーダレスな世界観!!》

最近、個人的な諸事情で平日が暇になり、何気なく映画館へ足を運んだ。様々な作品名が並ぶ中、ひと際目立ったのは……

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』

だった、、

長い! ながいよ!

しかし『光のお父さん』というタイトルには見覚えがあった。映画に先んじて、深夜帯でドラマ化されていたからだ。私はたまにそのドラマを観ていて、今は亡き(実感がないが)大杉漣がいい味を出していたなと思っていた。

簡単なあらすじとしては、専務に昇進を控えていた主人公の父(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞職する。
今まで父と碌に会話が出来ずにいた主人公(坂口健太郎)は、オンラインゲームなら気兼ねなく、ありのままに会話することが出来るというFFXIVのプレイヤーの言葉を受けて、父にPS4とゲームソフトを退職祝いとして買い与える――。

気になる点としては、序盤のコミカル(?)な演出が余計に感じたし、主人公のモノローグもイチイチ説明的で小五月蠅かったが、序盤の展開に慣れさえすれば、吉田鋼太郎演じる父のズレた仕草に自然と顔がほころんだ。
また、仮想世界での交流から父と子の現実の状況が変化していくストーリーに、気が付けばどんどん引き込まれていった。
そして転から結までは怒涛のシーンの連続! 少し盛り込みすぎでは? と思ったが、そんな気持ちがすぐに霞んでしまうほどの、ゲーム〈非現実〉のような展開が繰り広げられ……思わず胸が熱くなってしまった。
そして最後は、たった1つのゲームで、人の心や国境の壁が越えられていく様を目の当たりにし、魂が揺さぶられた……!

個人的に、今年観た上半期の邦画の中でベスト3に入ると思う。
残り2つは『岬の兄妹』と『洗骨』、気になる方は、是非チェックしてみて下さい。

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